META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「劇団炎舞」・《芝居「男の純情」の景色》
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2023-04-29

劇団素描・「劇団炎舞」・《芝居「男の純情」の景色》

【劇団炎舞】(座長・橘炎鷹)〈平成22年3月公演・横浜三吉演芸場〉
 劇団員は、座長・橘炎鷹を筆頭に、責任者・橘魅乃瑠、男優・橘もんた、橘秀之介、橘竜之介、橘光之介、橘テン(、)之介、橘進一、女優・橘喋々、橘ぼたん、新野瑛己といった面々で、「役者に不足はない」。芝居の外題は「男の純情」。筋書は大衆演劇の定番。一人の芸者(橘喋々)に惚れた二人の男、三枚目(座長)と二枚目(秀之介)が「身請け」しようと「金稼ぎ」にやってきたのが工事現場。三倍の賃金がもらえるが、仕事も三倍きつい。とうとう、ひよわな二枚目は倒れてしまった。それを助けたのが三枚目、持ち金を全部渡して二枚目を「脱走」させる。そこまでが「第一景」だが、その舞台景色が何とも「大衆演劇」的で素晴らしかった。工事現場の土方衆を束ねるのが小頭(橘魅乃瑠)だが、その風情(柄の悪さプラス可愛らしさ)が格別で、とりわけ三枚目との「絡み」具合は絶品、掛け合い漫才のように、呼吸が合っていた。(この劇団はタダモノではないか・・・?)と秘かに期待しながら、「第二景」。だがしかし、私の期待は見事に裏切られてしまった。
場所は花街の芸者屋、今ではその主に納まっている二枚目、念願通り、目当ての芸者は恋女房、そこにやってきたのが三枚目、何も知らずに芸者を「請け出す」算段、といった筋書自体に問題はない。芸者の朋輩二人(男娼?正体不明の風貌)、文字通り「狂言回し」の三枚目が「役割」、二人(竜之介、テン之介)とも「懸命に」舞台を務めているのだが、いかんせん「若すぎた」。一景の景色が見事すぎただけに、(その落差が大きく)二景の舞台は奈落の底(ぶちこわし)に落ちてしまった、と私は思う。三枚目として、客を笑わせることは当然、だが「笑わせようとすればするほど」結果は「しらける」ことを思い知らなければならない。表情、仕種、台詞の「どこに重点をおいて」笑わせるのか、一人で笑わせるのか、二人で笑わせるのか、どこの「呼吸で」笑わせるのか、といった「基礎・基本」の体得が肝要である。そこらあたりを、橘もんた、進一らの「先輩連中」が「やってみせる」ことが肝要、一景の「土方風情」に甘んじているだけでは「役不足」ではないだろうか。いずれにせよ、二景のドタバタ模様は「並の劇団」級、眼目の「男の友情」を座長オンリーの「独り舞台」で醸し出すことは無理だった。芝居に対する「意気込み」が「今一歩」不足していたように思う。
 歌謡・舞踊ショーのプログラムは豊富、とりわけ炎鷹、魅之瑠、光之介の「歌唱」は水準以上、やたらとエコーを効かせないのがよい。舞踊も、逸品ぞろいで、座長の「女形」、もんた、進一の「立ち役」は、色香十分、かなりの「実力者」が揃っている、と見た。機会があれば、再見したい。
純情部隊 [VHS]純情部隊 [VHS]
(1993/08/25)
力道山、星美智子 他

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