META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「鹿島順一劇団」・《芝居「紺屋と高雄」・三代目鹿島順一の課題と赤胴誠の挑戦》
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2023-10-24

劇団素描・「鹿島順一劇団」・《芝居「紺屋と高雄」・三代目鹿島順一の課題と赤胴誠の挑戦》

【鹿島順一劇団】(座長・三代目鹿島順一)〈平成23年4月公演・座三和スタジオ〉
この演目を見聞するのは3回目である。1回目は、平成20年2月公演(川越三光ホテル)。その時の感想は以下の通りである。〈祝日とあって観客は「大入り」。芝居は「紺屋高尾」、配役は、座長・紺屋(久造)、虎順・高尾、二人とも発熱(感冒)を押しての熱演だったが、やはり16歳の若手に「遊女」役は荷が重い。「汚れ役」(鼻欠けおかつ)で登場した蛇々丸が舞台を盛り上げた。客から「蛇々丸の女形を観たい」という所望が多いので、今日はそのリクエストに応えたという。しかも、それが何と泥・垢にまみれた「夜鷹」役とあって、客は見事な肩すかしを食らった。そうした演出が実に「粋」である。この「汚れ役」は、通常、「鼻に抜けた」口跡で演じるが、「表情」(化粧)「所作」だけで「鼻欠け」役を演じた蛇々丸の「実力」は半端ではない〉。2回目は、平成20年3月公演(小岩湯宴ランド)。その時の感想は以下の通りである。〈「紺屋高尾」の夜鷹・鼻欠けおかつ(蛇々丸)は「絶品」で、三条すすむと「肩を並べている」。特に、セリフの出番がないときの、何気ない「所作」が魅力的で、客の視線を独占してしまう。この役は、「鼻欠け」という奇異感を超えた「あわれさ」「可愛らしさ」を漂わせることができるかどうか、が見所だが、十分にその魅力を堪能できる舞台であった〉。さて、今回は3回目、舞台の景色はどのように変貌したか、興味津々で来場した次第である。まず、紺屋の甲斐文太は申し分ない。特に、母親役の春日舞子、医者役の花道あきらと絡んで、「恋煩いを」演じる風情は天下一品、他の追随を許さない出来栄えであった。次に、高雄の三代目鹿島順一。三年前は〈やはり16歳の若手に「遊女役」は荷が重〉かったが、今回は見違えた。舞台に登場しただけで周囲を圧倒する、その「美しさ」「豪華絢爛さ」「上品さ」もまた天下一品、他の追随を許さない。まことに見事な出来栄えであった。課題は、「口跡」。やや声を落とすだけでよい。加えて、(浪曲師)初代篠田實の、あの「殺し文句」を思い浮かべるだけでよいのだ。「遊女は客に惚れたと言い、客は来もせでまた来ると言う、嘘と嘘との色里で、恥もかまわず身分まで、よう打ち明けてくんなました。金のある人わしゃ嫌い。あなたのような正直な方を捨て置いて、他に男を持ったなら女冥利に尽きまする。賤しい稼業はしていても、私もやっぱり人の子じゃ、ああ、情けにかわりはあるもんか・・・」三代目鹿島順一は弱冠十九歳、必ずや、将来、篠田實の風情を超えるだろうことを私は確信する。さて、その次は「鼻欠けおかつ」、これまでの蛇々丸に変わって、なんと新人の赤胴誠!なるほど、まだ〈「鼻欠け」という奇異感を超えた「あわれさ」「可愛らしさ」を漂わせる〉には及ばなかったが、口跡に「開鼻声」(フガフガ声)を用いることなく、「表情」(化粧)「所作」だけで演じようとする姿勢は立派。さらに、〈セリフの出番がないときの、何気ない「所作」〉「視線」を一工夫すれば、「絵になる風情」を描出することができるだろう。彼もまだ十八歳、今後の精進に期待したい。



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