META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇場界隈・「蟹洗温泉」(福島)の景勝は《超一級》(「鹿島順一劇団」公演)
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2022-10-24

劇場界隈・「蟹洗温泉」(福島)の景勝は《超一級》(「鹿島順一劇団」公演)

日蓮名号(渡辺雅心)日蓮名号(渡辺雅心)
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南無妙法蓮華経

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 常磐線水戸経由でいわき駅、そこから二つめの四ツ倉駅で下車、旧街道筋とおぼしき通りをブラブラ歩きながら海岸線に出る。そこには「物産館」なる施設があって、土地の「海の幸」「山の幸」「工芸品」「加工食品」「地酒」等々、豊富に提供している。さらに海岸線に沿って北上すると、ちょっとした船溜まり、左手の山が大きく波打ち際に迫った場所(四ツ倉駅から徒歩20分)に「太平洋健康センター・蟹洗温泉」は建っていた。右手は、まさに「太平洋」、およそ180度の視野で水平線を眺望できる景勝地、ロケーション「超1級」という折り紙付きの温泉施設といえよう。目玉は「日の出時刻」(今頃なら午前4時15分頃)、白みかけた水平線の一点に、針の穴ほどの「紅」が差したかと思うと、見る見るうちに半円、全円の「火の玉」が、天空に向かって上昇する、といった按配で、自然が織りなす荘厳なドラマを十分に満喫できる趣向である。加えて、レストランのメニュー「マッカリ」(韓国どぶろく)と「めひかりの唐揚げ」は絶品、ここでしか味わえない代物であろう。  
そんな施設(温泉旅館)の一郭に、大衆演劇の劇場「蟹座」がある。入館者は追加料金、宿泊者は無料、客席は全指定、飲み食い可能だが、レストランとは別という具合で、いたって好都合、観劇には最適の環境が準備されていると思う。
 公演は「鹿島順一劇団」(座長・鹿島順一)の初日。芝居の外題は、昼の部「新月桂川」。
私は先月、同じ芝居を「近江飛龍劇団」で見聞済み。その感想を綴ったが、筋書は以下の通りである。
〈芝居の外題は「新月桂川」。桂川一家の若い衆二人(兄貴分新吉・近江春之介、弟分銀次・近江大輔)が男修行の旅から帰ってきた。二人とも親分(浪花三之介)の娘(座長・近江飛龍)に惚れている。帰ったら「お嬢さんと夫婦になって跡目を継ぐ」のも二人の夢、そのことになると兄弟分とはいえ「譲れない」。肝腎の娘は、銀次が「好き」、腕の方は新吉が上、親分は、背中合わせの一家・まむしの権太、権次(橘小寅丸二役・好演)のどちらでもいいから「首を取ってきた方に娘を与え、二代目を継がせる」とのこと、二人は勇んでまむし一家に殴り込み、目的通り、権太の首を挙げたのは、やはり新吉。銀次は土下座して新吉に、「頼む。その首を譲ってくれ!実を言えば、旅に出る前から、オレとお嬢さんはデキていたんだ」。「なんだって?・・・」ちっとも知らなかった新吉、激高して銀次を斬ろうとするが、そのたびに「ギンジサーン!」という娘の声が聞こえてきて、刀を下ろせない。つまるところ、自分を追いかけてつきまとう鳥追い女(轟純平・好演)と「一計を案じて」、嫁も跡目も弟分に譲る、というお話。〉
 「鹿島順一劇団」の配役は、桂川一家の親分・蛇々丸、若い衆千鳥の安太郎・座長・鹿島順一、弟分銀次・三代目虎順、親分の娘・春夏悠生、まむしの権太、権次・春大吉、鳥追い女・春日舞子といった面々で、その出来栄えは「いずれ菖蒲か杜若」。それぞれの劇団の「特長」が活かされ、甲乙つけがたい舞台であったと、私は思う。親分役の浪花三之助と蛇々丸の出来は「互角」、当然のことながら、若い衆二人は「鹿島劇団」が上、娘役は近江飛龍の勝ち、まむしの権太、権次は「僅差」で橘小虎丸、鳥追い女も「僅差」で春日舞子が勝ち、といった按配で、要するにこの二劇団が「合体」すれば、「日本一」の出来栄えになっただろうと、夢想した次第である。
 夜の部は「命の賭け橋」。振り袖火事で「一時解放」された囚人(春大吉)が、親孝行したいと木更津の母に会いに行く、それを許した役人A(虎順)と、見咎めた役人B(花道あきら)の「対立・葛藤」の物語。「三日後の暮れ六」までに囚人は帰ってくるか、帰ってこなければAは切腹、帰ってくればBは切腹といった「手に汗握る」サスペンス風ドラマ。見せ場は、囚人と盲目の母(春日舞子)の対面シーン。Bに傷つけられ「もう帰れない」と弱音を吐く囚人を前に、母は「帰れないのは、私がいるから・・・。一足先にお父つあんの所に逝ってお前の来るのを待っているよ」と言って自刃、「南無妙法蓮華経」とお題目を唱えながら絶命する。囚人は茫然自失。だがしかし、どこからともなく聞こえてくる法華太鼓、その勢いに押され、渾身の力を振り絞り、這うようにして引っ込む(退場する)囚人の風情は、たくましく「絵巻物」のように感動的であった。
 舞踊ショー、三代目虎順の「大利根無情」、ラストの「大阪シリーズ」は、ともに屈指の名舞台、大いに満足して仮眠室に一泊、帰路についた。
大利根無情/忠太郎月夜大利根無情/忠太郎月夜
(2006/04/26)
三波春夫

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