META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「風美劇団」・《芝居「江戸の世噺し」の面白さ》
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2023-10-30

劇団素描・「風美劇団」・《芝居「江戸の世噺し」の面白さ》

【風美劇団】(座長・風美涼太郎)・〈平成22年5月公演・千代田ラドン温泉 芝居の外題は「江戸の世噺し」。この芝居は、太夫元・風美翔蔵が書いた「戯曲集」にも載っている。帯の広告では「別れた夫婦のファンタジーロマン」と肩書きされていた。配役は夫、かざり職人・常造に座長・風美涼太郎、別れた女房・おきみに藤千和子、天神一家・代貸しに風美玄吉、若衆・吉松に風美永吉、オカマの釜八に太夫元・風美翔蔵、駿河屋二番番頭・清吉に藤経子といった面々で、たいそう面白かった。筋書は単純、博奕狂いが昂じて1年前に離縁した女房が、夫に相談事。何かと思えば、新しい亭主をもちたいとのこと、相手は薬種問屋の二番番頭で、女房が勤める居酒屋に通い、なにかと「優しい言葉」をかけてくれるという。夫にとって何の異存もなかったが、天神一家の若衆の話によれば、その二番番頭は「とんだ食わせ物」。「寄せ場破りの辰伍郎」と「二つ名のある悪党」だったのだ。甘言を弄して、女房を宿場女郎に売り飛ばそうとしていることが判明、夫・常造は身を賭して、元女房を救おうとする人情噺である。どちらかといえば「悲劇的」「不条理的」な空気が漂う舞台だが、そこに「彩り」を添えるのが、オカマの釜八。文字通り「真っ赤っかの」女物衣装、頭は「つるっぱげ」といった「いでたち」で、えもいわれぬ風情を醸し出す。清吉と渡り合って手傷を負った常造の手当をしようと酒を調達、消毒をしようと口に含んだまでは良かったが、それをゴクリと飲んでしまった。お次は常造の顔に吹きかける。そして曰く「ああ~ごめんなさい。どうしましょう。あたし、気が動転しているもんだから。ほんと、ごめんなさいね。早く、早く、手当をしないと・・・。もう無いじゃないのこれ。あら、やだわァ、どうしましょう。ちょいと誰か、誰かいないの、これ、お代わり!」などという場面では、笑いが止まらなかった。この酒を口に含んで吹き掛ける所作は、常造が代貸し、吉松、清吉と「渡り合う」場面でも、代貸し、吉松に対して繰り返される。本来なら天神一家の連中がオカマ如きに「舐められてたまるか」といきり立って当然。だがしかし、太夫元の「お父さん」のすること、黙って辛抱するしかない、「やれやれ」と思いながら、それとなく懐から手ぬぐいを出して顔を拭く様子が、何ともほほえましく、さて次はいよいよ清吉(太夫元の妻。藤経子)の番だと観客一同(私)期待して見守ったが、さすがは風美翔蔵、「後が怖い」と思ったか、「お役人様あ・・・」などと叫びながら逐電する始末であった。この劇団、両親と息子3人、それに叔母を合わせた6人が、「夫婦」、「敵」「味方」に分かれて作り上げる「大衆演劇ならでは」の舞台で、まさに「表」と「裏」双方を同時に楽しめるといった趣向が、たいそう魅力的である。(永吉、玄吉兄弟の成長もめざましい)芝居の眼目は「別れた夫婦のファンタジーロマン」、まだ独身(?)、25歳の座長が、大詰め、博奕狂いの自分に愛想が尽き「たった一人のその身内、女房にさえも見放され、・・・土地のヤクザに囲まれて、袋だたきのこの有り様、誰をうらむことじゃねえ、天に唾すりや、そのまんま、自分のその身に振り懸かる、罰が当たっただけの事、自業自得たぁこの事だ」と吐く名台詞に、相応(年輪)の「風情」が加わるのには、今少し「時間が必要」、でも将来が「楽しみ、楽しみ」と感じつつ、岩盤浴でリフレッシュ、折から激しくなった雨足の中を、元気いっぱい帰路についた次第である。
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