META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 2023年12月07日
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2023-12-07

劇団素描・「新川劇団」・《芝居「裸の大将放浪記・名月赤城山なので・・・」》

【新川劇団】(座長・新川博也)〈平成22年10月公演・小岩湯宴ランド〉     芝居の外題は「裸の大将放浪記・名月赤城山なので・・・」。山下清画伯に扮するのは、リーダー・新川博之、その所作、表情、口跡は、まさに「雁(之助)もどき」といった風情で、申し分ない。清が、ある旅役者(博川新也劇団)の一座に紛れ込んで、巻き起こす人情喜劇といった内容だが、ゲスト出演、大衆ソウルシンガー・インディ(奈良県出身)の大道芸も色を添え、たいそう華やかで充実した舞台であったと思う。配役は、一座の座長・新川博也、ベテラン役者・筑詩英雄、吃音のため裏方を強いられている青年・新川笑也、青年を慕う芝居小屋主の娘・新珠みさ希?、裏方のおばさん・新野正己?、若手役者・新川貴之、新珠くるみ?、小峰ゆかり?、小屋主・川乃洋二朗、土地の女親分・峰そのえ、という面々、皆それぞれに「勝手を知り尽くした」大衆演劇の世界を描出するのは「自家薬籠中のもの」(お手の物)、「素」と「地」だけで演じる舞台模様は、たいそう見応えのある出来栄えであった。とりわけ圧巻だったのは、峰そのえの女親分、風貌は「ミヤコ蝶々」然、大阪弁でまくし立てる啖呵が、何とも歯切れ良く、小屋主・川乃洋二朗との「絡み」も絶妙で、がめつい親父を「手玉に取る」侠気が、えもいわれぬ風情を醸し出していた。ベテラン役者がドロン、その後で鉢合わせした清と青年の、「ドロドロドロン・・・」の「どもり合い」もお見事、抱腹絶倒場面の連続であった。劇中劇「名月赤城山」に登場した浅太郎二人、片や清の迷演技、片や青年の名演技といったコントラストも鮮やかで、困惑して見守る忠治(座長・博川新也こと新川博也)の名ゼリフも、いわば「正念場」、いわば「捨て鉢」の力が入り、私の涙は止まらなかった。文字通り「適材適所」、この狂言は、「新川劇団」の総力を結集した「最高傑作」である、と私は思う。清役のリーダー・新川博之は、「主役」でありながら、狂言回しに徹し、あくまで控えめ、それでいて要所要所はぴしっと決める、その「実力」は半端ではない。容貌は二枚目、往時の長谷川一夫を彷彿とさせるが、勝新太郎、市川右太衛門、片岡知恵蔵、藤山寛美、芦屋雁之助等々、なんでもござれの「もどき芸」は卓越している。近隣では「劇団荒城」、「剣戟はる駒座」、「桐龍座・恋川純弥劇団」等々、人気劇団が公演中、連日の大入りを果たしている由、常連客の間では「新川劇団は一歩及ばず」といった感じだが、そんな評価を歯牙にもかけず、淡々と全力で舞台に取り組む座員一同に心底から敬意を表する次第である。今日もまた、大きな元気を頂戴して帰路に就くことができたのであった。
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芦屋雁之助、中村玉緒 他

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