2023-11-13
劇団素描・「鹿島順一劇団」・《悲劇「里恋峠」、座長の「喜劇」的な死に方》
演劇グラフ 2011年 06月号 [雑誌] (2011/04/28) 不明 商品詳細を見る |
九州の大川龍昇・竜之助にせよ、関東の龍千明にせよ、およそ名優というものは「悲劇を悲劇のまま終わらせない」、さげすまれ、いじめられ、哀れな様相の中でも、必ず「笑わせる」。なぜなら、その「笑い」こそが、弱者からの「共感」「連帯」の証であり、明日に向かって生きようとする「元気の源」になるからである。
舞踊ショー、蛇々丸の「安宅の松風」は天下一品。弁慶、義経、富樫の風情を「三者三様」、瞬時の「所作」「表情(目線)」で描き分ける「伎倆」は「名人芸」。座長・鹿島順一の「至芸」を忠実に継承しつつ、さらなる精進を重ねれば「国宝級」の舞姿が実現するに違いない、と私は思う。
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